医学部再受験マン

医学部再受験

若くないということ

大学に通うのは2度目で、当然周りには20歳くらいの同級生が多い。大学生というのは大抵18歳から20代前半ていどなものだ。


同級生のうち、飲み会だとか部活だとかで疲れているのだろう、「もう若くないっすわー」などと言う子がいる。

「その歳で何言ってんの」などと笑って返す。

本当に20そこそこで若くないとか何を言ってるんだと思う。が、20歳になったばかりの大学生などというのは、そういうことを言いたがるものなのだ。ちょっとお酒や料理に通ぶったりして大人ぶるのと同じようなものだろう。

自分はもう30代に突入してしまったが、まだ自分は若いと言えると思っている。と言うか、歳とったなどとはまだいってはいけない気がしている。

40代の古い友人なんかからは、まだハタチと大して変わらんなどと言われる。

まったく自慢などではないが、昨年地元で中学生の時の同級生の女の子にバッタリ会ったことがある。高校1年の時以来の再会だったと思うが、若返ったね!と言われた。僕は1週間くらい髭を剃っていなかったのに。

中学や高校の同級生たちのうち、サラリーマンになった連中の一部は本当に老けている。首の周りに異様に柔らかそうな脂肪を蓄えていたりする。本当におじさんになったなと思う。僕は昔から老け顔と言われていたので、周りが急速に僕を追い越していっているのだ。僕の顔は実年齢との乖離が縮まったが、社会経験は年齢と乖離していくばかりだ。

昨年は身体のあちこちに不調をきたした。明らかに年齢が関係している。20歳なら普通は縁が無いと思う。

でも、30歳でも普通は縁が無いかも知れない。もしかしたらもっとひどい病気になるのも珍しくないのかも知れないが。

多分まだまだ沢山の病気が待ち受けているだろう。だから僕はまだ若いってことにしとこう。

大学に関する噂について

 医学部再受験を志す方々にとって、インターネット上で見ることができる大学の噂というのは受験校決定の際の重要な判断材料だと思います。医学部再受験マンもインターネットで再受験生に寛容な大学というのを調べて受験校を決定しました。

 医学部には再受験生、多浪生に寛容な大学、厳しい大学があるのは確かなようですし、そのような情報収集は非常に重要なことです。特に、再受験生を一切合格させていないというような大学も中にはあるようです。予備校などに通っていればそのような情報も確実生の高いものが集められるのかもしれませんが、自力だけで勉強している方々にとってはインターネットは情報収集の重要なツールです。そのような中でも、医学部再受験を成功させた方の運営しているブログなどは非常に重宝されているようですし、中には非常に有名なブログもあるようです。

 医学部再受験マンが通っている大学は長年医学部再受験生に寛容な大学として知られていましたが、最近は再受験生に厳しくなっているという噂が立っているようです。あるブログで、二次試験の記述問題は合格最低点を超えていたにもかかわらず、面接の評価が非常に低く、不合格にされた学生がいると書かれていたことが一番大きな原因だと思います。その学生の方は面接対策をしっかり行っていたにもかかわらず、面接の評価が非常に低かったそうです。しかし、これはどう考えるべきでしょう?

 センター試験対策、二次試験対策をしっかり行っていて、実際に手応えが良くても不合格になってしまう方はいくらでもいるでしょう。面接に限って対策をしっかり練っていたにもかかわらず、再受験差別で落とされたと考えるのはおかしいような気がします。実際に医学部再受験マンが通っている大学はそのような噂が立ちながらも相変わらず、再受験生の合格者は毎年存在します。

 確かに面接というのは評価の基準が最も分かりにくいために理不尽だと感じる方も多いでしょう。しかし、面接を行っているからには、面接の評価で不適正と判断されることがあるのは当然でしょう。面接は形だけという大学もあると聞きますが、それとて確実な情報ではないのです。

 このようなことを書いても何の参考にならないかもしれませんが、インターネット上での情報収集においては、特定の情報源だけを過度に信用しすぎるのは危険だと思います。

 医学部再受験マンが通っている大学については、高齢の合格者が多い年と少ない年が存在するようですが、それは受験倍率で大きく変化しているようです。倍率が高い年には高齢合格者は少なく、倍率が低い年には高齢の合格者が多く出ます。これは単純に現役生や、1浪程度の浪人生の方が学力が優秀だということを示しているにすぎません。大学を選ぶ際には直近のデータだけではなく、数年分のデータを考慮することが大切でしょう。

アルコール&シガレッツ

 医学部再受験マンが医学部再受験を決意した後、「現役の高校生ならいざ知らず、再受験生など医学部に受かるわけないのではないか」と思ったことがあります。学力はもちろんなのですが、医学部再受験マンに最も強く、そう意識させたものはお酒でした。一度社会に出てしまうと(あるいは別の大学に入るだけでも)、様々な誘惑を知ることになります。お酒、煙草、ギャンブル、性風俗、あるいは覚せい剤、阿片等の向精神薬、マリワナ、脱法ハーブ、等々です。このうち医学部再受験マンが嗜んでいたのはお酒、煙草でした。

 医学部再受験マンはもともと愛煙家でしたが、医学部再受験と同時に、禁煙も決意しました。しかし、これは正解とは言えなかったかもしれません。医学部再受験マンが最終的に1日1本も煙草を喫むことなく過ごせるようになったのは、禁煙を決意してから10カ月後でした。結局医学部再受験に向けて勉強をしている期間のうち、半分以上の期間は煙草を喫んでいたことになります。1日に喫む本数は減らしていましたが、煙草を喫みたいときにそれを我慢することばかり意識してしまい、却って勉強がはかどらなかったように思います。仕事を辞して収入が無くなることを理由に禁煙を始めたわけですが、勉強の効率を下げていたような気がします。

 禁煙の弊害がもう一つあります。それは、喫煙によるストレス解消の機会が減じた結果、酒量が増加したことです。再受験期間は酒量も抑えようと決意していた医学部再受験マンですが、2日に1日はお酒を飲むようになってしまっていました。かつては毎日飲酒していたので、以前に比べれば減っていたわけですが、煙草の本数が減っていくのと反比例して酒瓶は増えていくこととなりました。煙草は勉強の邪魔をしませんが(却って効率を上げてさえくれる)、お酒はいけません。飲んでしまうともう全く勉強などする気が起こらないのです。

 医学部再受験マンが嗜んでいたのがお酒と煙草だけだったのは幸いだったかもしれません。性風俗や違法薬物を嗜んでおられる再受験生の方々は金銭面も時間面も非常に厳しかろうと思います。覚せい剤は勉強の効率が上がると聞いたこともありますので、もしかしたら受験期間が短くなり、効率としては良いのかも知れませんが。

選択

 このブログを見ているような方は、恐らく医学部再受験を志しておられる、あるいは、医学部再受験をするか迷っている方が大半だと思う。Yahooからこのブログにたどり着いた方は大抵「医学部再受験〜」と検索している。

 僕は医学部を再受験し、国立大学の医学部に入学することができた。もちろん、合格の報せを受けた時は嬉しかった。しかし、誇らしいかといえば、そんなことはない。同世代の知人の多くはすでに社会に出て働いているし、働いていないものもいないわけではないが、いずれにしても彼らは社会から激しく打ち付ける波風にその身を晒しているのだ。僕はそんな彼らに少し申し訳ないような気がする。僕だけが2度目のチャンスを与えられたことで、何かバツの悪さを感じるのだ。あるいはそれは勝ち取ったチャンスではないかと思う方もいるだろう。そういう面も確かにあるが、やはり誰もが挑めるわけではないのだ。

 一度逃したチャンスは二度と巡ってこない。大抵の場合はそうだ。そして、チャンスを逃した時、それとさえ気づかなかったりするものだ。僕は恵まれていると思う。

 そしてもしあなたが医学部再受験をしたいと思っていて、まだ迷っているのなら、医学部再受験すべきだなどとは言わない。ただ、すればいいと思う。挑戦してみたいことがあり、そしてその結果はもちろんわからないが、挑むことが可能であるなら、挑まないという選択肢は果たしてあるのだろうか。迷うのは時間の無駄だ。

 やりたいと思った時、すでにやることが選択されている場合がほとんどではないだろうか。

センター試験

 寒くなってきたので、センター試験について書こうと思います。医学部再受験マンは人生においてセンター試験を4回受験しています。2回目と3回目の間には7年間のブランクがありました。

 1回目と2回目は文系の大学に行くために受験し、3回目はただなんとなく受けてみただけで、4回目は医学部を再受験するために受けました。もちろん、3回目を受けた時も医学部再受験を決意した後だったのですが、勉強を開始してからまだ3ヶ月程度しか経っていなかったので、絶対に良い点数は取れないことがわかっていましたし、どこの大学にも願書を出す気もありませんでした。

 3回目と4回目の受験の際には自分で車を運転して試験会場に行き、自分で車を運転して家に帰りました。もちろん、断言はできませんが、そのようなことをしていたのは、医学部再受験マンの受験した会場では医学部再受験マンただ一人だったようです。

 医学部再受験マンの得意(と思っていた)科目は、国語と英語であり、苦手科目は数学、理科であります。

 しかし、3回目の受験時、現代文が非常に難解な問題だったため、180点以上取るつもりで臨んだ国語で、医学部再受験マンは150点しか取ることができませんでした。翌年は易化するだろうと思って臨みましたが、やはり現代文が非常に難しく、135点と、さらに点数は下がりました。英語は筆記198点、リスニング48点だったのですが、国語で大きく点を落としたので、医学部再受験マンの心は大きく動揺しました。他の科目の結果も書くと、数学Ⅰ・A94点、数学Ⅱ・B72点、物理84点、生物86点、政経・倫理84点だったと記憶しています。この数学Ⅱ・Bの点数を他の医学部生に言うと、笑われます。得点率は83%程度であり、この点数では受験校はかなり絞られます。実際同級生にセンター試験得点率を聞くと、ほとんどが90%前後であります。

 医学部再受験マンがどのようなセンター試験対策をしていたかというと、基本的には12月ごろから赤本や青本などで時間を計りつつ問題を解くということだけです。これが役に立ったかというと、ほとんど立たなかったと申し上げなければならないと思います。

 ある程度センター試験の問題パターンを知っておく必要があるので、全く無駄というわけではありませんが、センター試験というのは多くの方々が言うほどワンパターンな問題構成ではないと医学部再受験マンは確信しております。

 何においてもそうなのですが、センター試験は受けてみるまでわからないと確信を持って言えます。医学部再受験マンはセンター試験2日前に激しい嘔吐と下痢に見舞われました。センター試験前日に病院に行くと、ノロウイルスだと診断されました。センター試験前の2日間は全く勉強できませんでした。水を飲んだ瞬間から肛門から水が噴き出すという、いままでに経験したことのないほどの激しい下痢でした。熱も39度以上ありましたが、当日はなんとか下痢止めを飲むことで受験することができました。

 これがセンター試験に何か影響を及ぼしたかどうか、それは分かりません。集中力が多少削がれたかもしれませんが、いずれにしても大した影響はなかっただろうと感じています。

 

 センター試験の点数が思ったほど伸びなかったことはしかし、一つの幸であったと感じています。医学部再受験マンはセンター試験後、志望校を変更しました。大学のランクを多少下げたわけですが、2次試験重視型の大学から、センター逃げ切り型と言われる大学への変更ということになりました。しかし、結果として分相応の大学への変更となったようです。

 

 繰り返しますが、センター試験対策を完璧にすることなど不可能であり、気楽に受けるべきだと医学部再受験マンは考えます。

予備校に行くべきか行かざるべきか

 当然のことですが、予備校に行ったとしても再受験生が医学部に受かる保証はありません。そして、予備校にいかなかければ受かるということもありません。それどころか、医学部再受験生は、予備校に行く、行かないという一見重大に思える(もちろん本人にとってのみ)選択とその決断いかんに関わらず、医学部には受からないようです。

 「医学部再受験」とインター・ネット検索してみれば、医学部再受験ブログがたくさんヒットし、そのいくつかは、最新の記事で医学部再受験を諦める報告をしているし、そのいくつかは、合格したという記事のないまま更新が停まっているでしょう。もちろん、いくつかは、合格報告とともに更新が停まり、またいくつかは、合格報告の記事の後、医学部生の日常を綴るブログに変貌したりもしています。

 

 では、医学部再受験生が予備校に通うべきかというと、当然のことながら、それは分かりません。予備校に通った人が受かったからといって、それが予備校に通ったおかげで受かったとも言えません。予備校に通わなかった人が試験に落ちたからといって、それが予備校に通わなかったことを理由にできないのもまた同様です。

 

 医学部再受験マンは予備校には通いませんでした。予備校に通うという選択肢が頭をかすめもしなかったという訳ではないのですが、二つの理由で予備校に通いませんでした。

 一つ目の理由は合格するという保証も自信もないのに、予備校に大金を支払うのがもったいないと感じたからです。医学部を再受験するという選択に人生の数年をかけることには特にためらいはなかったのですが、お金をかけるのは非常にばからしいと感じてしまったのです。ここは全く逆の考え方の人の方が、もしかしたら世の中には多いかもしれませんね。しかし、数年間フリーターをしていただけで大した貯金も無い医学部再受験マンは数年人生を無駄にしたところで、その後の生活に対して影響は無いだろうけれども、数十万円を無駄にすることは非常に苦しいと感じたのです。

 二つ目の理由は予備校に入っても授業についていけないだろうということです。医学部再受験マンはもともと文系です。高校時代には物理や化学、数学Ⅲ・Cの授業を全く受けていません。数学Ⅱ・Bでさえまともに授業を受けていませんでした。もちろん数学Ⅰ・Aにしてもほとんど忘れていましたが。そのような状況で、いきなり予備校で受験問題を解く授業を受けたとしても、全く理解できないことは分かりきっていましたので、予備校には行かずに独学で基礎から勉強を始めることにしました。

 

 ここまで読まれると、予備校に行く必要は無いのかと思う方が多いかと思います。もちろん、予備校に行く必要などはありません。しかしそれは、あなたが必ずしも医学部再受験をする必要がないのと全く同じ理由で必要ないのであって、医学部合格のために必要ではない訳ではないのです。

 冒頭の繰り返しになりますが、予備校に通えば医学部に入れるという訳ではもちろん無く、予備校に通わない方が有利だということもありません。ただ、予備校に通わなくても合格する人間はいるし、予備校に通ったところで、大半の人間は合格しないという事実があるのみです。