医学部再受験マン

医学部再受験

アルコール&シガレッツ

 医学部再受験マンが医学部再受験を決意した後、「現役の高校生ならいざ知らず、再受験生など医学部に受かるわけないのではないか」と思ったことがあります。学力はもちろんなのですが、医学部再受験マンに最も強く、そう意識させたものはお酒でした。一度社会に出てしまうと(あるいは別の大学に入るだけでも)、様々な誘惑を知ることになります。お酒、煙草、ギャンブル、性風俗、あるいは覚せい剤、阿片等の向精神薬、マリワナ、脱法ハーブ、等々です。このうち医学部再受験マンが嗜んでいたのはお酒、煙草でした。

 医学部再受験マンはもともと愛煙家でしたが、医学部再受験と同時に、禁煙も決意しました。しかし、これは正解とは言えなかったかもしれません。医学部再受験マンが最終的に1日1本も煙草を喫むことなく過ごせるようになったのは、禁煙を決意してから10カ月後でした。結局医学部再受験に向けて勉強をしている期間のうち、半分以上の期間は煙草を喫んでいたことになります。1日に喫む本数は減らしていましたが、煙草を喫みたいときにそれを我慢することばかり意識してしまい、却って勉強がはかどらなかったように思います。仕事を辞して収入が無くなることを理由に禁煙を始めたわけですが、勉強の効率を下げていたような気がします。

 禁煙の弊害がもう一つあります。それは、喫煙によるストレス解消の機会が減じた結果、酒量が増加したことです。再受験期間は酒量も抑えようと決意していた医学部再受験マンですが、2日に1日はお酒を飲むようになってしまっていました。かつては毎日飲酒していたので、以前に比べれば減っていたわけですが、煙草の本数が減っていくのと反比例して酒瓶は増えていくこととなりました。煙草は勉強の邪魔をしませんが(却って効率を上げてさえくれる)、お酒はいけません。飲んでしまうともう全く勉強などする気が起こらないのです。

 医学部再受験マンが嗜んでいたのがお酒と煙草だけだったのは幸いだったかもしれません。性風俗や違法薬物を嗜んでおられる再受験生の方々は金銭面も時間面も非常に厳しかろうと思います。覚せい剤は勉強の効率が上がると聞いたこともありますので、もしかしたら受験期間が短くなり、効率としては良いのかも知れませんが。